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<ネタバレ>官能的な映画の紹介になると高確率で名前があがる映画。未観でしたがやっと鑑賞。ミッキーがセクシーだという事が昔も今も分からない私;が、「蘭の女」とこの映画を観て気づきました。彼には場所が重要なのですね。湿気を含んだ熱気のリオや、NYの都会というバックがあると彼は非常に映える。大阪ミナミのひっかけ橋に立ったらチンピラに見えると思う;洗練された衣装にスタイリッシュな舞台は「危険な男と彼に溺れていく女」に説得力がありました。小道具を使って「触感」を感じさせるのはエロティックですね。過激ですが猥褻にならないから「恋愛映画」と受け止められる。冷蔵庫の光がセクシーに見えたのは初めてですが「冷気が逃げる~」と心のどこかで気にする自分が嫌;過激な内容に隠れがちだけど、キムが人つき合いの苦手な画家の個展の準備したり、元夫と友人がつき合い始めたり(夫は女性と上手くやっていけないのではなく、彼女と上手くやっていけなかっただけ)カウセリングを促す留守電が入っていたり、と心情的に結構考えさせられる部分もありました。もしかしたら、ミッキーの方にも「カウセリングの先生からお電話がありました」なんて秘書からしょっちゅう言われている男かも。やっぱり二人は似ていたのだと思う。男の方は先にそれに気づいた。しかし、不器用で倒錯して退廃的な部分だから、いっしょにいても破滅していくだけ。今度は女が先にそれに気づいて別れる。気づくまでに9.1/2必要だったという意味にもとれるかな?でも、この二人、違う相手と同じ事繰り替えすんじゃないだろうか?そして、またナインハーフで終わっちゃう。満たされなくて苦しいけど、満たされると魅力を感じない。なんてところが二人とも変われないような気がするのです。私にとっては哀しい男女の恋愛映画でした。