凄く非現実的な設定にも関わらず、引き込まれた。
人間だ .. >(続きを読む)
凄く非現実的な設定にも関わらず、引き込まれた。
人間だれもが抱える心の隙間。その虚しさを埋めるために、人は色々なものに寄りかかって生きる。空気人形はまさにその空虚さを埋めるためだけに作られるもの。
その完全に依存されるだけだった空気人形が、心を持つ。楽しさや美しさに感動したりもするけれど、人間と同じ心を持ったからには、悲しさや空虚な心も生まれる。元がからっぽだっただけに、心を持った後の空虚さがより際立つ。
そんな人形の目を通して見ることで、周囲の人間たちの大なり小なり確実に存在する空虚な心が、凄くリアルに感じられ・・・色々考えさせられる映画でした。
ラストは賛否あるかもしれないが、個人的に凄く素敵なシーンだと思った。
内容が内容なだけに、誰にでも勧められる作品ではないけれど・・・。
まぁ色々書いたが主演のぺ・ドゥナに尽きる。彼女以外誰もこの役を演じることは出来ないでしょう。