ビデオが擦り切れるまで観まくった人生の一本。タンクローリーが .. >(続きを読む)[良:1票]
ビデオが擦り切れるまで観まくった人生の一本。タンクローリーが追いかけてくるというだけの話に、これだけバリエーションに富んだスリルを詰め込める才能というのは一体何なのか。低予算でも何が何でも観客を楽しませてやるという、スピルバーグの並々ならぬ執念に感動せずにはいられない。ラストのラジエーターホースがやられてからの展開の演出は、もう神懸り的。D・ウィーヴァーの取り憑かれたような演技、マルチ撮影を存分に使いこなしたカット割り、B・ハーマンばりの音楽など、全ての要素が融合して生まれた傑作。そして極めつけは、あのタンクローリーをチョイスしたスピルバーグのセンスである。あれほど薄気味悪いタンクローリーが他にあるだろうか。[良:1票]