<ネタバレ>キュートさと瑞々しさと切なさがギュッとつまったファンタジー。 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>キュートさと瑞々しさと切なさがギュッとつまったファンタジー。Cat Stevensの歌も合わせて、胸をつかまれちゃいました。ハロルドの葬式ごっこ、ブルジョワだけど空虚で暗い色調のハロルドの家、無気力なハロルド、緑に囲まれたモードの住い、カラフルなモードのファッション、破天荒でチャーミングなモード。そこかしこに生と死と、対称的に意識された作りも素晴らしかったし、何よりかつて死の恐怖の体験と、だからこそ今現在の生を謳歌しようとし、幕を閉じようとするモードと、彼女を通して本当の生と死を知るハロルド、2人に心動かされずにはいられませんでした。彼女の過去に気付き、そっと肩を引き寄せるシーンと、コインを贈って花火を見つめるシーンと、2人の後ろ姿が目に焼き付いて離れません。出来れば20代の時に観たかったような気がします。