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<ネタバレ>あれ?大昔に流行ったマフィア映画のインド版?のような気がしなくもないし、司会者だけが悪者っぽいテレビ業界やらストーリーはちょっとばかり、いやかなり現実味に欠ける気がするけれど、過酷な生活の中で得た知恵と愛だけを信じて無知ゆえに全力で前へ進むパワーは否定出来ません。特に子役の2人の生命力は本当に素晴らしい。それだけに自分の中でも評価が分かれます。
個人的には、スラムに生きる闇の部分を一人で背負う形で現実に埋もれて行った兄サリームを責められず(そもそもの事の発端は弟ジャマールだと思うので)その分だけ悲しかった。
この展開はありえないわー的冷静さと、少しずつみんなの希望になって行くジャマールと美しく成長したラティカにどうか頑張れと願う波が交互にやって来る忙しい構成でした。もう少しジャマール側にも迷いとか苦悩があれば良かったかな。
冷静に考えると結末の更にその後は危険な道のりだとは思うのだけれど、ようやく手に手を取ることが出来たふたりを祝福したくなる映画です。ラストのダンスは、ジャマールの足がすらっとして長くて本編以上にかっこよかった。