桜の代紋っちゅうのは警察のシンボールマーク「旭日章」のことな .. >(続きを読む)
桜の代紋っちゅうのは警察のシンボールマーク「旭日章」のことなんです。で、主人公(若山富三郎)はこのケーサツを「会社」と呼ぶ中年刑事で、長いこと街の裏の均衡を保ってきた。地元のやくざなんかと交友があるんです。そこへ大滝秀治率いる西神会(「にしじんかい」だったかな?)というでっかいヤクザが縄張りを奪おうと準備を進めているときに事件が起きる、ここでお話が始まるわけです。 ★感想★ 実録路線のやくざ映画のようなカラッとした雰囲気はなく、むしろそこに暮らし、自ら街の平穏を保ってきた刑事の土着感がこってり。それゆえに死に物狂いで自分の守ってきたものを取り返そうとする富三郎の背中には「狂気」と「悲哀」が色濃い。★出演陣の組み合わせも面白い。敵対するヤクザの頭が大滝秀治、その子分の一人に石橋蓮司(富三郎に徹底的に痛めつけられるシーンが面白い)、富三郎の同僚に小林昭二、部下に関口宏など配役も見どころ。★