<ネタバレ>原作は「このミステリーが凄い!2009年度版」で1位という作 .. >(続きを読む)[良:2票]
<ネタバレ>原作は「このミステリーが凄い!2009年度版」で1位という作品の映画化。
他にも本屋大賞、山本周五郎賞といったタイトルも。
個人的な観念をいえば、犯人の出てこないミステリーはミステリーと認めない。
だから、俺はゴールデンスランバーはミステリーとは認めない。
そういった意味で言わせてもらえば「このミステリーが凄い!」に加わった審査員の目は節穴と断言する。
だが、一方でこの作品は犯人が明らかにされていなくても面白い。
台詞回し一つとっても、エンディングで一つ一つ伏線を回収していくのも面白い。
ちょっとわざとらしい気もするけど、面白かったのは事実。
頭の良い読者(視聴者)の方なら、犯人は明言しなくたってわかるでしょ?
まるで、そう言いたいか、いや、むしろこのスタンスなのが鼻につく。
なぜなら俺は頭が悪いので、今回ほどわざとらしく演出してくれれば、まだついていけるが、この手の手法が流行りだしたら大半のミステリー作品には今後ついていけなくなってしまう。
伊藤四朗演じるお父さんが、インタビューで「息子はやっていない」と堂々たるインタビューを受けるシーンが一番泣きそうだった。
痴漢は死ね。
結局、この作品が書きたかったのは謎解きでも、主人公の苦悩でもなく、
知り合いに犯罪者(容疑者)が出た場合、周りの人間がどんだけ信じてあげられるかってところなのかな。だとしたら、とても良い本だ。
痴漢は死ね。
ちょっとした悪戯心で痴漢されてないのに、痴漢にしたてようとする女はもっと死ね。
そんなことを思いながら男たちは今日も万歳しながら電車に乗るんだろうな。[良:2票]