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<ネタバレ>ストーリーだけとると日活風ですが、見てみるとちょっと印象がちがう。テンポの速さ、セリフの速さが、限られた「青春」を生き急いでる主人公を象徴しているよう。親に反発しつつ、肝心なところでは親に頼らざるを得ない幼い弱さも、ちゃんと描かれています。なので、最後はあれでいいのか、判断に迷ってしまいましたが、背伸びをしても子供は子供ということなのでしょうか。本作は発表時期からして太陽族を意識していると思いますが、そもそも太陽族がどういうものなのかよく知らないので、比較はできません。そういう文脈で見てみたら、また発見がありそうですが。
ちなみに増村監督は、この年続けて『青空娘』、『暖流』と発表します。三作とも当時としては新しいカラーを取り入れたものだったんでしょうね。