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<ネタバレ>恋愛ドラマだと思ったら、ちょっと外れたところもありましたが。全体としてはよかったけど、事故に会ってからの展開がややありがちで残念。とはいえ、主役2人の魅力はよく出ていたと思うし、役所の人たちや近所のおばちゃんといった脇役陣もよい。とりあえず楽しんで見られました。
で、この映画での異分子が奈穂子の父親。この人、娘のことを「障害者」としか見ていません。そこが、障害者である以前に一個の人間(女性)であると認識している健太郎君との大きな違いでしょう。4人の親の中でいちばん過保護なのもこの人ですし。最後、2人はそれなりに交際を続けている様子ですが、奈穂子の父親は登場しない。つまりすっかり蚊帳の外に置かれているわけで、異分子ぶりを象徴的に表した扱いでした。個人的には、この「障害者である以前に人間である」というところの方が、ポイントが高いです。