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<ネタバレ>監督が三人で3つのエピソードが平行して描かれるということは、もしかして製作費がなくて合作したのか、あるいは一本の映画として作るには短すぎるからなのか。どちらにしろ、エピソードを組み合わせる必然性は感じられませんでした。原題の"Loving You, Loving Me"がテーマだと言ったらたしかにそうでしょうが、それだと扱う範囲が広すぎると思いますし。一応メインの(?)音楽編は、人物設定もあってそれなりによかったです。靴屋のおじいさんも悪くないですが、あまりにもありがち。母子ものは今ひとつピンと来ませんし、父親の扱いに意外性を持たせたのでしょうが、普通の映画ならともかく、ほかの話を並行して進めているためか、ややこしくなってひねりすぎだと感じました。あと軍人さんをやたらと讃えていたり、最後に「国王の長寿を願います」というメッセージが出たりするのは、政治的な意図があるのかと気になりました。そんなこともあって、高く評価できません。
そうそう、ポー役の女の子が、上野樹里というか、彼女が演じた「野田恵」にそっくりなので、その点話のネタにはなるかも。