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<ネタバレ> 平成23年9月3日全面改訂。過去の記憶が途切れている時点に、実は未来から戻っていたという発想は面白いし、基本的には過去を変えることによって自分が望まない思いもかけない結果をもたらしてしまうというストーリー展開もまあまあ。ただ、書いたのが本職のSF作家でないためか、いかにもストーリーが粗雑、整合性とかなんて最初から考えてないように感じられる。
主人公に起こった過去の重大な出来事を時系列順に並べてみるならば、児童ポルノ撮影→爆破事件→犬の殺害という順番になる。この映画のテーマに従うならば、塚従わなくても当然、過去の出来事を変えればその後の出来事に影響を及ぼすはずであり、そのことはこの大きな3つの出来事に関しても当てはまるはず。
ところが、一番最初の過去の改変(児童ポルノの撮影阻止)が行われ、一組の兄弟の人生をまるで変えてしまったにも関わらず、爆破事件、犬の殺害に関しては全く同じ状況、
全く同じスチュエーションで起こるとか!?
あるいは、小学生が自分の手の平を釘で刺し貫くとかかなり大きな出来事なのだが、
それが手のひらの傷以外には未来に全く何の影響も及ぼさないとか。
脚本を書いている時点で、自分の扱っている題材、テーマを本当に理解していたのか疑問を感じる。
さんざん、貶してしまったが実は、映画の設定の矛盾についてこれほどじっくり考えてみるのは、新鮮味があって面白かったのでその点では感謝すべき作品。(皮肉ではなく本当に)
あと、別に特に演技力を必要とされない、美少女とされるヒロインの2番目の少女のキャスティングにかなり疑問を感じた。何か事情でもあったのだろうか?