<ネタバレ> つくづくネタを知らないで見ることが出来て幸せだったと思える .. >(続きを読む)[良:2票]
<ネタバレ> つくづくネタを知らないで見ることが出来て幸せだったと思える映画です。
実は、前半はかなりイラつく映画でした。意味不明な登場人物が繰り広げる、意味不明な行動。勿体ぶった意味不明な台詞。実は大嫌いなサブカル系にありがちのパターンと誤認しかかってあやうく観るのを中断しかけました。
それが一旦後半部分に入ると!!!!!
今まで意味不明と思われたことが、全てきちんと伏線になってて回収されていく面白さ、気持ちの良さ。
これだけ前半と後半の印象が違う映画も珍しいです。
あと、すごく泣ける映画でもありました。
死ぬ寸前に、逃げていく犬をじっと見つめてそれから閉じられる琴美の大きな目、
恋人と唯一の友人を失い、ずっと部屋に閉じこもり二人の残した声だけを何度も何度も聞いて過ごしてきたドルジの耳に聞こえてきた椎名が歌うボブ・ディランの歌。(ああ、思い出しただけで泣けてくるw)
ただ、すごく残念なのがやはり一度目と二度目以降では、どうしても面白さに差が出てしまうという点ですね。
もちろん、一度観てそれで評価すべきという考え方もあると思われますが、自分にとってほんとに好きな映画というのは、何度も何度も繰り返してみるものなので。
できるものなら、何かのはずみでこの映画に関する記憶だけ失われたら、こんなに幸せなことはありません。w
22年2月8日追記
思いが高じてDVD購入しました。
実は、一番最初のシーンさえ注意深く見ていれば、ネタとか完全にわかったということを発見しました。
あと、メーキング映像が秀逸。監督がどういう意図を持っていたか、俳優がそれをどう受け止めてどう変えていったか。これほど映画の理解を深めるメーキングに出会ったことがない。(塚、今まで買ったDVD映画がたいていアイドル女優物だからw)
もちろん、正統的な映画の楽しみ方とはずれてることは重々承知ですが、この映画が好きな人には是非お勧めです。[良:2票]