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<ネタバレ>これはおもしろいです。マトリックスを意識してしまうと新鮮さは薄れますが、それでもメイキングにもあったように、監督のCGをなるべく使わない映画作りに脱帽しました。CGを使わないことで、映画のリアルさが倍増しています。廊下が回転しているシーンではあまりのリアルさに、カメラが固定され廊下が回っていることなど、思いもつかないくらいに1シーン1シーンが巧みに制作されている。「夢のまた夢の中」という状況を現実で例えれば、鏡に映った鏡を見ると誰しもその中を覗き込みたくなるはず。鏡の中では「鏡の中に小さい鏡がその中にもまた小さい鏡が」という風に永遠のループを繰り返しますが、小さくなればなるほど視認性は薄れます。そんな感じのことが夢という仮想現実においてインセプションするというテーマで描かれている本映画の世界観は非現実の世界に、現実世界にいながらにして、どっぷりと浸れるという点で素晴らしい。