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<ネタバレ>映画冒頭からやられてしまいました。これだけ大風呂敷を広げたオープニング、いったいどうやって収束させるんだろうと観ていたところ、完全に足元からすくわれてしまい、そういうことかと、一気にに目頭を熱くさせられてしまいました。■エンディングのアンディと女の子、おもちゃ達のシーンには制作者たちの想いの丈がたくさん詰まったものだったと思います。トイストーリー2でたしかジェシーに対してウッディがこんなセリフをいっていました。「もう一度エミリーと遊べるなら君はなんだってするだろ?」そしてまさに「なんだってした」おもちゃ達は最後にもう一度アンディと遊べたのです。■この映画のエンディングでは表情が豊かで自由に動く観客の前のおもちゃ達でなく、子供の前の本来のおもちゃとして、静止した表情のまま語られています。表情無きおもちゃ達の顔にその感情をめいっぱい想像させてくれた、すばらしい演出だったと思います。■ウッディは最後に生死を分かち合った仲間たちとの未来、再び子供との未来を選びました。
(おもちゃの方から持ち主を選ぶというのもおもしろい!)これがおもちゃにとって一番自然な姿であるという、アンディと共に成長した自らの役割を示したのではと思います。■そして大切なアンディとの別れは、ただ一日だけ遊んでもらえたという受動的なはかなさは無く、アンディに別れを告げたのはむしろウッディの方からだったというのも愛情を感じます。アンディの成長の為に「僕を大学に連れていってはいけない、それは君が大人になるということだから」といっている気がしてしまいました。■この映画最後のシーンでカメラは空を見上げ青空と雲を映し出しています。これはトイストーリー1の映画の冒頭、アンディの部屋の壁紙の模様。ああ、本当に終わりなんだと、感慨深くエンドロールを眺めました。[良:4票]