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<ネタバレ>レンタルショップで「この男、何回世界を救えば気が済むのか」というコピーを見てブルース・ウィリス主演の新作と知り、並外れた強運と体力で幼稚な動機で大金のこそ泥を企む犯人に挑む不死身の娯楽アクションに違いないと思い込み、本国にならった鑑賞態度で臨もうとマクドナルドのセットを片手にいつもの名画座へ。ところが。ちょっとSFちっくなサスペンス映画でした。アクションシーンはブルースの身代わりロボットが犯人を追い詰めるシーン程度で、この作品の肝であるサロゲートのメカニックな解説もなく、何よりクスッと笑えるシーンが皆無。フライのないフィレオフィッシュのような按配でした。奥さんとの距離を縮めるために彼が取った行動が多くの命を救うことに繋がるくだりは、世間体はどうあれ自分の大切な個人のために全精力をつぎ込む姿はブルースの出演作だなぁと思えたのはよかったです。しかしブルース、齢取ったなぁ。イーストウッドは『グラン・トリノ』で役者としての自分を葬りましたが、自分としてはブルースの不死身の活躍をまだまだ映画館で観たいのです。フサフサのブルースを活写できるハリウッドのメイク技術の進歩に某シリーズの続編を期待して+1点、5点献上。