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<ネタバレ>名画座で『ハート・ロッカー』に続いて観ました。『ハート・ロッカー』では現代の戦場で仕事をする(銃を持って戦う・爆弾処理を行う)兵士の姿を見、本作では、アフガニスタンからの帰りを待つ家族の姿を追体験することができます。大人三人の熱演も見ものですが、注目すべきは長女。帰還した父への違和感、目線やしぐさで表現される言葉以前の微妙なニュアンスによる表現がずば抜けて素晴らしく、この長女なしに本作は成り立たないと思えるほどです。命を奪うことにより深く心の傷を負ったトビー・マグワイアの姿から 、兵士という職業は人を殺す覚悟が必要であり、生きて戦場から帰るためには躊躇があってはならないことが伺え知れます。ある命を奪うことで別の命を守る、ということが前提の職業であることを今更ながらに痛感させられました。何度も言って恐縮ですが、この二本立てプログラムは素晴らしかったです。都合4時間ほどの疑似体験ですが、戦争の本質をイヤというほど思い知らされました。パルシネマさんに感謝。