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<ネタバレ>MCUは大好きで、いまだにアベンジャーズシリーズは何度も観ています。配信ドラマ「ファルコン&ウィンターソルジャー」も観ました。めちゃくちゃ良かったです。そしてここ最近のMCUの映画作品がどうもイマイチなものが多かったせいもあり、この映画に対する期待感はMAXでした。なんといっても「キャプテンアメリカ」の冠を背負った作品なんですから、絶対に間違いはないと信じきっちゃってました。でも結論から言うとその異常なまでの期待感が仇となってしまいました。もっと期待値を下げて観たほうが良かったのかとも思いましたが、いやいや、それだけではない。まず1本の映画としてなんか細切れ状態で編集がちぐはぐしている印象を受けた。あとこのままだと世界戦争に発展してしまうかも!ていうめっちゃ緊迫した事態なはずなのに、その緊迫感が全くもって伝わってこない。各国の首脳と大統領がモニター越しに会話してるだけ、それも2カ国だけ。そもそもがあの「エターナルズ」で出てきたアレが貴重な資源になる件がいきなり過ぎて思考が追いつきません。大事な説明が不足していてどうでもいいような説明が多すぎた。またアクションもなんかそこまで印象に残るようなシーンもなく全体的な淡白だった。
この映画の最大のウリは恐らく、超人血清を打ってない生身のサムがキャプテンアメリカとしてどう戦っていくのか、そこだと思うんですが、サムだからこその何かがそれほど特別感じられることもなかったし、初代キャプテンだってめっちゃ正義感が強く何よりも人命を大事にする人物だったから、初代との差別化もさほど感じることは出来にくいですよね。スティーブ・ロジャースにはないものをサムで見せて欲しかった。なんかどうしても「キャプテン・アメリカ」という象徴をなくしたくない制作サイドのわがままにも見えちゃう。
長いことMCUでロス長官を演じてきたウィリアム・ハートさんが亡くなられたため、ハリソン・フォードが演じることになったけれど、そもそも脇役だったロス長官をもう一人の主人公みたくして話を作っちゃってるから、ハリソンがなんかパッとしないんですよね。それに終始不安定な精神状態みたいで、痛々しくも見えた。ハリソンの無駄使いです。てかロス長官は心臓の病気を患っていて、その薬を脳みそだけハルクなアイツにお願いしていたわけだけれども、ワカンダも開国してるんだし、有能な医師なんていくらでもいそう、長官の立場を利用すればコネだっていくらでも...ていう思いにたどり着いちゃうからやっぱり脚本ゆるゆるすぎる。それにその脳みそハルクな天才野郎も結局ロス長官を赤ハルクにしてそれでお仕舞い,,,なんなん!スケールちっちゃ!いままでのMCUのヴィランの中でも一番しょうもないやつです。
鑑賞後にネットであれこれ検索して分かったんですが、なんでも脚本家が5人もいたそうで、だからなのか全くまとまりのない映画になってしまったんですかね。再起をかけてきもいりで作った割にはイマイチな結果になってしまい残念でした。次回作「サンダーボルツ」に期待です。