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<ネタバレ>パニック映画とは言え、本作の他人を救うために自らの命を落とすシーン・・・あたかもキリスト(教)の『受難』、もしくは『自己犠牲』のテーマを重ね合わさせるかのよう(笑)その意味でも胡散臭い神父、もしくは神父らしくない神父・・・ジーン・ハックマンのぶっきらぼうぶりさが、世俗におもねる宗教のあり方と一線を画すスタイルで描写されて面白い。
また一方で、助かったごく僅かの人たち。ハックマン扮する神父が実践した「天は自らを助くものを助く」・・・人々の動向や潮流に流されるのではなく、回りに逆らってでも自分たちの強い意思を捨てることなく、自らが逃げ道を切り開いていく以外に助かる道はない。たとえ天であっても誰も助けてくれやしない・・・とかく他力本願的な宗教のあり方に対して、なかなか皮肉なスパイスのある映画でもある。