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<ネタバレ>2011.3.19鑑賞。ストーリーは単純明快。国会議事堂占拠事件を解決すること。前作の冒頭シーンではSPの職務を完全に逸脱してしまって(TVドラマ時でもそうだったが)、日本で本格アクション映画を実現するためにはSPという職業モノのフォーマットを利用し、かつドラマ発にしないとダメなのか、大変だなと思っていた。が、今回は国会議事堂内はSPのみが武器を携帯できるというSPの映画のためだけにあるような設定を使っているため、違和感なく作品の世界観に入り込むことができる。ただ、惜しむらくは舞台が国会議事堂になり、スケール感は大きくなっているものの描写がTVドラマ時の病院籠城と大差がないのだ。原因は、完璧すぎる占拠作戦と、尾形の井上たちへのアンビバレントな感情だろう。出入り口、渡り廊下をトラップで完全に封鎖し、見張りを立たせる。そして国のトップを人質にしている。そのため、SATは手を出せず、彼らの描写は皆無(井上によるカーテンを使って下階に降りる反則技があるけど)。見張りの制圧は基本サイレントキリング。無論トラップが爆破してしまうといったアクシデントもない。なので画が退屈。一方、尾形は井上たちに止めてもらいたいのか、無線で井上たちの通話も聞くことができるだろうに、そんなことはしない。なんか、もう破綻しちゃってる。また、2部構成の映画にも関わらず、未解決の事象が多く残っている点も感心しないなぁ。