<ネタバレ>キャシー・ベイツ、ジェニファー・ジェイソン・リーの親子にまつ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>キャシー・ベイツ、ジェニファー・ジェイソン・リーの親子にまつわる20年前の日蝕の日の父親の事件と今回の女主人の事件。
両方の事件に関わったとされるキャシー演じるドロレスから語られる真相とは!?
邦題『黙秘』って割りにはちゃんと語られるので、チョット題名的にはどーなのかなぁと思いましたねぇ。
ただ物語の見せ方や演者の達者ぶりで、緊張感を保って見ることができました。
父親(夫)と娘、ドロレスの関係こそどーしよーもないものがありましたが、娘とドロレス、女主人とドロレスの関係性は興味深かったです。
やはり人間、愛情や憎悪だけの関係なんてありえませんよね。
女主人の事件に関して、刑事はドロレスが女主人に『殺してやる』と悪態をついてたような証言をかさにきますが(確かに回想シーンでも女主人の厳しさは異常なものがあって印象に残ります)、やっぱり20年以上勤める中にはそれなりの絆ってもんも生まれるわけですし、絆以上のもの(父親の事件にも大きく影響を与えるほどのもの)も出てくるわけです。
ドロレスと娘の関係もまた然り。
過去にとらわれ反目してるように見える娘も、やはり憎しみやあきらめだけじゃありませんもんね。
ミステリーとしてはそうでもありませんが、人間の機微を感じることができる(またこのバランスをとりきった点においても)素晴らしい作品だと思います。