<ネタバレ>奇妙な髪型の殺し屋が冷酷無比。しかも、全編ほとんどBGMがな .. >(続きを読む)
<ネタバレ>奇妙な髪型の殺し屋が冷酷無比。しかも、全編ほとんどBGMがないためバイオレンス部分の緊張度は高いです。
それだけでも十分楽しめる映画だと思います。
でもこの映画を観終わると、あの冷酷な殺し屋「アントン・シガー」が何かを象徴し具現化した存在であることに気付かされます。
彼のセリフや彼に対するセリフには意味ありげなものが多く、ラスト近くには彼自身が予想もしなかった不運に見舞われます。
老保安官であるトミー・リー・ジョーンズは彼にとっては無力な存在で、対峙することすら出来ず引退します。
一体、彼が象徴するものとは何なのでしょう。
「病んだ現代社会」、「逃れようのない時代の変化」、「突き進むアメリカ国家」・・・様々なものが浮かんできますが、これだと断言することはできません。
濃い目のコーヒーでも飲みながらじっくり見たい作品です。