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<ネタバレ>百恵・友和のゴールデンコンビ第8作。それまでは文芸作品の映画化やリメイクなど、どちらかと言えば型にはまった作品だったが、これはジェームス三木のオリジナル脚本、ロマン豊かな大林監督の映画だ。舞台もサンフランシスコと東京を何度も往復する。ここで特筆すべきは主題歌を歌っているのは百恵ではなく、友和だということ。もちろんのストーリー的に友和が歌わねばならないのだが、正直彼が歌っているのを聴いたのは初めてで非常に価値があった。価値があったのはそればかりではない。何と「私と結婚してください」と言うのは百恵なのだ。ラストはややアイドル映画っぽくなるが、それまではどうしてどうして十代の堂々たるヒロインであり、友和の方が押され気味だ。そしてまたもう一つ言えば二人の関係もそれまでの純愛プラトニックから、ベッドシーンを含む映画になったこと。もしかしたら、現実の二人もこの頃から互いに結婚を意識し始めたのかもしれない。そういう予感のする映画だ。