映画の冒頭で、ドイツ軍に追われた人々とソ連軍から逃げてきた人 .. >(続きを読む)
映画の冒頭で、ドイツ軍に追われた人々とソ連軍から逃げてきた人たちが橋の上で遭遇する。第2次世界大戦よりもずっと昔から侵略や分割など、大国にはさまれ苦難の道を歩み続けたポーランドをもの語る象徴的シーンだ。カティンの森の事件は、戦争終結以前に判明していながら、ナチスドイツの宣伝活動に利用されたり、逆にソ連がナチスの起こした事件とごまかしたりして、戦後も醜い争いが続いていたことも知った。脚色を加えず淡々と事実を物語る手法に驚く。