<ネタバレ>第二次世界大戦末期の混乱したイタリア。南部からは連合国軍が進 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>第二次世界大戦末期の混乱したイタリア。南部からは連合国軍が進攻し、北部はナチスドイツの占領下。反政府のパルチザンのゲリラ活動、内乱が続く中でマルザボット虐殺事件は起こった。
映画は8歳の少女の視点で描かれ、政治的な意味あいは極力抑えられている。住民は無抵抗なままに次々と殺され、その大部分が女であり、子どもであり、老人である。祈りを捧げている神父までもが殺されるほどだ。
映画はそうした事実をありのままに描いたものであり、声が出せなくなった少女と赤ん坊が残される。実に象徴的だ。