私は子どもの頃から源氏鶏太の小説が大好きだった。ユーモアに満 .. >(続きを読む)
私は子どもの頃から源氏鶏太の小説が大好きだった。ユーモアに満ちあふれ爽やかさと暖かさがその特徴だったし、三等重役を初め数々の作品が映画化された。この映画もその一つで、定年退職した父とその四人の娘の物語だ。それぞれにロマンスがあるが、ちゃっかり屋がいて、控えめでおとなしいのがいて、大金を恋人にと一途なのもいて、不倫を精算し新たな生活を始めようとするのがいる。四者四様だ(こういう言葉があるのか知らないが)それぞれを描きつつ、家族ということでしっかりまとまっている。ほほえましいくらいだ。個人的には三女の三条さんが一番好き。