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まったくありそうもない話を、ここまで堂々と作り上げたクラレンス・ブラウンに脱帽!
それと何と言ってもエリザベス・テイラー、前年の「家路」同年の「ジェーン・エア」と較べられないほどの演技の上達、馬好きの少女ヴェルヴェットを見事にまで演じている。恐るべき12歳である。これでは年歳が倍のミッキー・ルーニーも形無しであろう。
そのヴェルヴェットを陰になり日向になり支え続けたのが、母親ブラウン夫人。ドーバーを泳いで渡ったという自信に満ちた態度と存在感、それをアン・リヴェールが堂々と演じているのも光る。