<ネタバレ>以前見たときは評判通りの良さを感じ取れなかった映画だが、改め .. >(続きを読む)[良:1票]
<ネタバレ>以前見たときは評判通りの良さを感じ取れなかった映画だが、改めて見ると今は逆に評判以上の良さを感じる。10年の歳月はこうも変わるものか。
映画の中の二人も結婚して10年、変わらぬようで天井のヒビが二人の愛の行方を暗示していた。いつかは老い、いつかは消えてしまうだろうと・・・。
突如の夕立に、妻は「あなたが先に死んだり、私に飽いてしまう前に・・・」と書き残し、身を投げてしまう。これが10年前の私にはまったく受け入れられないことだったのだが、今はそういう愛の表現もあるのかと・・・。
ところで、髪結いの亭主なる言葉、日本にも西洋にもあるのだと改めて痛感。ただ違うのは、こちらではまったくのヒモみたいな意味だが、この映画ではそういう低俗なものではなく、文字通りの理髪師の旦那。
理髪師夫婦は日夜生活を共にできるうらやましい職業、仕事はもっぱら妻任せと思ったら、亭主にもちゃんとした役割があった。あの奇妙なるダンスで和ませ、むずかる子どもさえ魔法にかけるという仕事。
この映画の奇妙なダンスを支える音楽がまたすばらしい。すばらしいはず、マイケル・ナイマンだ。[良:1票]