TVの宣伝映像で最初に感じたとおり、映像が作り込まれていて美 .. >(続きを読む)
TVの宣伝映像で最初に感じたとおり、映像が作り込まれていて美しい。
映像だけでも見る価値はあると思う。
主演の金城武は、演技は特段上手というわけではないが、アクションスターとしては、この映画には欠かせなかったのかなと思わせられた。
松たか子はシリアスな場面もコメディな場面も、役を壊さずに演じられるのは流石だった。
仲村トオルは、冷静沈着な"明智探偵"という役にハマっていたと思う。
意外に上手だったのが、小林少年役の本郷奏多くんと、主人公の弟分を演じていた少年。名前がわからないのが残念だが、子役が下手だとどうしても白けてしまう邦画なだけに、上手な子たちを使ったのはよかったと思う。
少し気になったのは、これは邦画故かもしれないが、時たまカメラワークが"クドく"感じられたこと。子どもがターゲット層に含まれていたのでわかりやすさが必要だったのかもしれないが…
そして、肝心のストーリーだが、人によってオチで評価が分かれると思う。
"誰が怪人二十面相なのか"が焦点となるのだが、自分としては一番来て欲しくないオチだった。
オチで明らかになる伏線の解説も、意外にあっさりとしていて残念だった。
少し、オチで肩すかしを食らう人もいるかもしれないが、全体的に見て、この作品が目指したと思われる"老若男女が楽しめる娯楽映画"としての出来は合格点だと思う。