<ネタバレ>自分はアスペルガーの人間を数人知っているが、少し綺麗に描かれ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>自分はアスペルガーの人間を数人知っているが、少し綺麗に描かれすぎかなーと。
まぁ、映画なので「現実より美化される」のはありだと思いますが。
でも、これを見てアスペルガーを理解した気にはなって欲しくない(そんな単純な人、いないだろうが(笑))
パーティで唐突に挿入されるイスラムの話で、「同じ人間だから解り合えると信じるか、諦めるか」ということが語られるが、それは後の伏線であった。
ベスの父は“諦める側”の人間であり、「アダムは別の世界の人間だ」と一緒にいることを反対する。
皆が皆、障害を持った人や他宗教の人とは解り合えないと思うより、同じ人間だから解り合えると信じ“妥協”することが必要である、というメッセージの含まれた作品であった。(ベスの父は「妥協するな」と発言する)
あと、シンプルだが「愛されるより愛することが大切」というベス母の台詞が心に沁みた。
みんなが愛されることを求めていても、進展しないもんなぁ。愛する人がいることによって、愛される人が生まれるわけで。そういう当たり前だけど忘れがちなことを考えさせてくれた。