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<ネタバレ>よくある感動モノかと思ったら、社会風刺要素満載だったという…さすがイギリス映画。このテーマのアメリカ映画なら感動だけで終わってる(笑)
DV夫に、病気なのにタバコは止めない母、家出してジャンキーの姉(父から性的虐待を受けていた?)に、若くして子持ち(恐らくシングルマザー)の姉に囲まれた主人公。
主人公の親友が付き合う相手も痛々しい。15歳で妊娠&中絶、底辺の生活から這い上がるために、(恐らく)あまり好きではない相手と結婚すると言う。
アメリカ映画なら、貧しい人が一発逆転で大金持ちに…ということもありえるが、イギリス映画ではありえない。この作品でも、結局、当初の目的であるシーズンチケットは手に入らなかったわけだし。
貧しい層の人たちが、「その人たちなりにどう幸せになるか」を描いているのだと思う。
実際、下層・中流・上流…と生まれた時の階層から移動するのは、イギリス社会では難しいことなのだろう。
この映画の良いところは、そういった風刺要素を入れながらも堅苦しくならずに、最後までエンタメとして描いているところ。
風刺要素を気にせずにエンタメとして楽しんでもよし、社会派として見てもよし、見る人によって受け取るメッセージが違う、良作。[良:1票]