<ネタバレ>ダニー・ボイル監督特有の疾走感のある映像はさすがだと思うが、 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>ダニー・ボイル監督特有の疾走感のある映像はさすがだと思うが、内容に共感できなかった。
掴み所のない主人公の他に、頭が悪い男、暴力癖のある男、女を道具としか思っていない男…と友人にも恋人にもしたくない男達が勢揃い。
一番マシだと思っていたトミーは死んでしまうし。男性なら内容に共感できるのかなー…
主人公が底辺から這い上がろうと足掻くタイプの話が好きな人なら楽しめそう。
最近のイギリス映画だと「フィッシュタンク」もこの系統、こちらは女性主人公だったが、やはり楽しめず。
追記、当時日本でヒットした(らしい)というのは、バブル崩壊後の日本社会の閉塞感とイギリス映画でよく見られる「這い上がりたいがどうしようもない」閉塞感がシンクロしたからなんだろうなー。
イギリスは根強い階級再生産社会だけあって、「這い上がりたいが無理」という現実を描いた作品が印象に残る。
アメリカはまだ、一発逆転のチャンスがあるので(格差はイギリスより酷いが)映画において「どん底からのハッピーエンド」も見かけることができるのだが。