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<ネタバレ>原作既読。三谷監督がパンフレットで「笑いの量は少ないが、僕の映画で一番面白い」と述べている通り、笑いは抑えつつも(そうは言っても他の映画よりは笑えます)、なかなか出来の良い歴史エンターテインメントになっていると思います。少なくとも「ステキな金縛り」「THE有頂天ホテル」などよりは、よほど楽しめました。歴史ドラマとしても割合正統派の作りを踏まえていて「旗取り大会」なるハチャメチャや滝川一益が単独で駆けているなど一部を除けば、それなりに説得力のある内容になっています。松姫を三法師の母とするなど、かなり無理のある説を採用してるのが気になる(これは原作小説からですが)のと、跡目相続オンリーで小説にはあった遺領分配の話が尺の都合か割愛されてしまったのが残念。役者的にも「三谷組」勢揃いで、どの俳優も生き生き演じています。人数が多すぎて天海祐希・近藤芳正等、かなりもったいない使われ方の人もいましたが…