TVのレギュラー放送を見たことがなく、この劇場版だけの評価に .. >(続きを読む)
TVのレギュラー放送を見たことがなく、この劇場版だけの評価になりますが、ごく普通の旅番組そのまんまで、劇場版であることを意識したと思われるシーンはまったくありません。
移動はローカルバスのみ、高速道路を走ったりタクシーや鉄道に乗るのはNGというルールで旅をするわけですが、それによって起きるハプニングやドラマチックな展開はまるでなく、もちろん「深夜特急」のような重み深みはひとかけらもありません。このメンツでは「水曜どうでしょう」並みの面白いトークも期待できず、台本に沿った展開で、言葉の通じない台湾でモタモタしている様子がだらだらと続きます。
偶然にも台風が直撃し、足止めを食らうアクシデントに遭遇するものの、それを上手く活かしてハラハラ感を煽ることもなく、どうでもいい観光情報や料理シーンをブチ込んで尺を稼ぎます。美しい風景も、地元の人とのふれあいも、旅のロマンを感じさせる異国情緒も、海外ロケによる醍醐味を感じさせるシーンは皆無に近い状態です。
こういう内容に対して、映画としての面白さがどうのこうの・・・なんて言いません。劇場版だろうがテレビ番組だろうが、面白ければ何だってよかったのですが、鑑賞後は「ただのつまらない旅番組だった」という感想しか残りませんでした(^^;
唯一、驚いたのは、最後にエンドロールを見て、たかだかこんな映画(?)を作るのに、これだけの人数のスタッフが関わっていたのか!ということ。こんな内容で、スタッフの人たちのギャラ払えるのかなぁ・・・と、どーでもいいことが気になってしまいました。