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<ネタバレ> サスペンスやSFだと思っていたのですが、ほぼラブストーリーでした。
私たちの運命はあらかじめ決まっているようです。
でも運命から外れた先もやはり運命なんじゃなーい?
さて、アジャストメント達はどうやら天使みたいな存在らしいです。でもその恰好はスーツと帽子。しかもその姿は人の目に普通に見える。そのセンス、設定、嫌いじゃないです。
ジャンル『サスペンス』となってはいますが、そんなにサスペンスしていません。秘密をばらしたら廃人にされちゃうくらいかな💛
アジャストメント達は『今まで人類を導いてきた』『ルネサンスも産業革命も私たちが調整した結果だ』と豪語。
ですが劇中でのこの人たちの活動は、一組の男女をとにかく出会わせない、ただそれだけ。
将来偉大な大統領になるデヴィッド。その原動力は心の空白。エリースと結ばれちゃったら心の空白が埋まっちゃって、大統領になれないんだって。
で、極端な干渉はできないみたいです。修正不能の波紋が広がっちゃうとかで…。なのでやることは小市民なものばかり。
ダンスのお稽古の場所を変えたり。タクシーを停車させなかったり。なんともせこい天使たち…あんなに大きなことを言っていたのに…
このギャップがなんだかたまらなくおかしくて、私にとってはこの映画はコメディでした。
でも途中でまたサスペンス色がちょっと出てきます。
デヴィッドが運命の人のダンスを見ちゃったせいで、運命が修正不能になっちゃったんだって…
遂に伝説のアノ人、そう、通称『ハンマー』の異名をもつトンプソンが出てくることに!
ハンマー…怖ぇ…いったいどんな冷酷無比で不条理な破壊を二人にもたらすのか…
『彼女はダンサーとして脚光を浴びた後、世界的な振付師として成功する…でも君と結ばれれば、幼稚園のダンスの先生で終わる。』
・・・・え?
『さすがトンプソンだ。もう事態を収拾させたよ。』
・・・・え?
『トンプソンが言ったことは、嘘なんだぜ。』
・・・・え?
・・・とりあえず、幼稚園の先生に謝ろうか・・・