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<ネタバレ> かなり有名な作品ですから、観る前から作品に対してイメージが先行していたことは否めない。
自分のなかで神格化されつつも、なんとなく制作年の古さから手が伸びなかった作品。
で、『遂に鑑賞した』っていう、この無駄に上がったハードルのせいで、率直な感想は『思っていたほどではない』という残念なもの。思っていたよりストーリーもしっかりしたものです。
もっと荒唐無稽。もっと自由奔放。もっとぶっとんだものを想像していました。
オープニングはこちらの期待通りの出だし。秩序やモラルからはみ出した存在。この映画でしか見られないような無軌道で無秩序な若者を見事に描いてくれました。純粋な悪のカリスマのようなアレックス。なるほど。評判通りです。怖いもの見たさの好奇心を満たしてくれるのに十分でした。
雲行きが怪しくなってきたのは、保護観察みたいな人が出てきてから。
あれ?なんかアレックス普通じゃね?よくいる不良というか引きこもりというか・・。
決定的だったのは仲間の裏切り。
急に気持ちが冷めていく。
仲間内でのいざこざなんて、その辺にいる有象無象と大差ないじゃん。
もっとクールでミステリアスでカリスマなグループかと思っていました。
がっかりに拍車をかけたのは刑務所に入ってから。
もう普通の人と変わらない。とにかく早く釈放されるためには何にでもすがりつく姿勢に、少なからず落胆しました。
じゃあいっそ破滅的なエンディングを見せてくれるのかと思ったら、決してそういうわけでもなく。
なんか破格の待遇を約束されて、まさかのハッピーエンド?
前半のぶっとんだノリで想像もできないような物語を見たかったです。