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<ネタバレ>グレース・ケリーという一国のプリンセスとなった伝説の美人女優を演じるとしたら、やはり当代ではN・キッドマンしかいないでしょう。クール・ビューティな顔立ちや品のある佇まいなど、良く似ていると思います個人的には。
公妃の美貌を強調すべく、大変麗しく撮られているニコールであります。この人を見るといつもとりあえず綺麗だなあと思うのですが、本作では主人公は美人女優であることが肝になってますからそれはもう美しいこと美しいこと。特に相対する仏軍に差し入れに向かった妃は、彼女ならではの戦闘服姿でありまして神々しいばかりの華麗さ。その場の全員が息を呑む、まさに「The 女優」の圧巻の存在感でありました。
私人グレースの公国における迷い、悩みを織り交ぜて彼女の人生を描こうとしたのでしょうが、政治謀略話の筋書きが関わり過ぎてしまって、焦点がぼやけてしまいました。まさかドゴールがパーティでの女優の演説に心動かされて政治方針を変えたわけではありますまい。国の情勢に公妃が深く関与したかのような描写にはやや違和感を覚えます。[良:1票]