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<ネタバレ>いやもうなんというか異様なまでの圧力にすっかり気圧される映画だった。スーザン・サランドンの険しい顔に終始こちらが問い詰められているようで、喉がからからだ。観終わった時はぺしゃんこになっていた。
あまりに酷い病魔を相手に敢然と闘う夫妻の姿は、時に引くほどに頑固。素人ながら病理学を図書館で学ぶその執念、ただただ天晴れと言うしかない。他者に寛容の心を持てなくなる母親のキツイ言動も、その立場を思えば充分理解できるものだし、看護のこういう哀しい側面をきちんと描き込んだ脚本はエライと思う。
銀行勤めのかたわら研究を続けた父親の健康も心配になった。病と闘う当事者はいたいけな子供だし、観続けるのはつらかった。
夫妻の闘いの結晶は奇跡をもたらし、観客の私たちもいっとき救われる。医学の進歩を、心から願う気持ちになる映画。