<ネタバレ>炭鉱町のある一家の歩み。庶民への深みのある目線が暖かく、でき .. >(続きを読む)
<ネタバレ>炭鉱町のある一家の歩み。庶民への深みのある目線が暖かく、できれば1クール程度のシリーズで一話一話を丁寧に観たいと思わせます。父を筆頭に肝っ玉印の母さんや兄弟らと賑やかに力を合わせて暮らす様は「家」として理想的です。末っ子の目線で描かれるので、より大人らは頼もしく映りますし。
けれど、”狭いけれど楽しい我が家”で決して終わらない。姉の悲恋や炭鉱業界を覆う不況、教会内部の対立等、人間社会の色々に加えて炭鉱につきものの事故も彼らを襲います。人生の苦しさを手加減せずにまぶしているので、ユルイ気持ちで鑑賞とはなりません。
いずれのエピソードも時間の都合でどんどん進んでしまうのが致し方ないとはいえ残念です。末っ子の初入学のお話はとても面白かったので、彼のスクールデイズももっと聞きたいな、と思うところです。