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<ネタバレ>あれ、監督やりたいことvol.1でやり尽くしちゃったのかな、と思うほど今作はやたらシンプルで正攻法。物足りないなあ、と一瞬思ってしまってこりゃタランティーノ中毒になりかかっているのでは、と冷やりとする。
真相が明るみになってみれば、単なる痴話喧嘩かいな。ラストで復讐を終えて泣きすさぶヒロイン。愛してたからこそ許せなかったわけだけど、愛があったからこその慟哭。この場面、ぐっときました。
エンドロールも思い入れたっぷり、時間いっぱいとって、流れる音楽は昭和の大衆酒場風。1と合わせて振り返ってみれば、監督の溢れる映画愛がミラーボールの如く多面体にキラキラと目がつぶれそうに眩しい作品でありました。