<ネタバレ>よくある、断絶していた父子関係再生の映画なのだが、本作の子役 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>よくある、断絶していた父子関係再生の映画なのだが、本作の子役がかわいげのない16才の不良少年であるところが他作とは趣を異にする。「愛情の表現方法」は本作の大きな視点であり、その象徴としてハグがよく出てくる。登場人物全員が主人公を中心とした出来事の中で愛する人への接し方に思い巡らせる事によりハグに象徴されるスキンシップを取り戻していく様が、お色気のあるシーンをも交えながら織りなされていく。なのに、全てが大団円に向かう様相を示すのに主人公のみひっそりと退場していく。みんなで何かを成し遂げたかのような満足感とともに寂しさを感じさせる、そのバランスが絶妙で、風景の美しさと相まってとても印象に残る作品であった。好み45/50、演出12/15、脚本10/15、演技6/10、技術9/10、合計82/100→8/10点