<ネタバレ>主人公がラストの講義シーンで「火星に一人で残されたとき死を覚 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>主人公がラストの講義シーンで「火星に一人で残されたとき死を覚悟した」と言っていたけど、本当に死を覚悟していたのだろうか。残されたと気づいた時点で頭の中では生き抜くための算段を組み立てていたのではないか。そう思えるくらい、主人公は火星で一人で生き抜くための知恵と胆力を持ち合わせている元から完成されたキャラクターであり、心理的な成長や動揺が見られません。トラブルが起こっても淡々と処理していくもんで、こういうさらっとしたサバイバルSFは自分には物足りませんでした。モノローグ多様の進行も好みではないです。モノローグひとつでNASAとの通信方法の精度が劇的に向上させていたのは端折りすぎです。一番面白かったのは、主人公の移動方向からNASAが主人公の意図を察して廃探査機を使って通信を図ろうとするところ。通信方法もアナログなアイデアで補完してようやく使い物になるという代物で、こういう制限がかかってる状態が一番サバイバルしている感があってわくわくします。