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<ネタバレ>ティモシー・オリファントとオルガ・キュリレンコの2人の魅力に尽きる映画でした。声をかけてくれた女性に名前も名乗れず(「47です。いや、歳じゃなくて・・・。」とは流石に言えないだろうし、言ったら女性の怒りを買うだろうしなぁ)誘いも断る事しか出来ない孤高の暗殺者と、ロシア大統領の「所有物」として生き、人生の意義を見出せずにいた女が偶然に出会い、共鳴する。ニカの顔にタトゥーを見た47は殺さずに共に逃避行する事を選びます。僕はアクションシークエンスよりも、この2人が共に過ごす束の間の甘美な時間のシーンの方がとても好きです。恐れ、涙を流していたニカが次第に47と打ち解けて笑顔を見せ始める辺りに2人の恋の予感を期待させる。スキンヘッドのクールな暗殺者にちょっとビッチな可愛らしいニカの2人がレストランで会話する異色のカップルぶりもとても印象的。服を脱いで誘惑するニカに、養った自制心で決して下心を見せずに抱こうとしない47の姿勢も格好良い。ティモシー・オリファントは目や表情のちょっとした変化や仕草で全てを語り、伝える演技力が素晴らしく、繊細で説得力がある芸達者な役者さんですね。オルガ・キュリレンコは体当たり演技も辞さない、魅力的ルックスの女優さん。中指おっ立てたあの表情に僕はイチコロにやられちゃいました。「ブドウ畑」の伏線を最後に叶えてあげる、47が見守りながら自由を得たニカの喜ばしいラストが何とも微笑ましかったです。[良:1票]