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<ネタバレ>実はこの映画の存在を知ったのは、DUNEを観に行った時の予告編でして。監督リドリー・スコットに、脚本マット・デイモンとベン・アフレック!さらに彼らは出演もしており、アダム・ドライバーも共演だと!と、いうことで、正直に言えば、DUNE見てる場合じゃないぞ、と思ったりもしたのでした。
で、かなり期待して観たのですがね。
なるほど、羅生門(藪の中)をやりたいわけね、というのはすぐにわかりました。しかし、映画「羅生門」で最も大事な木こりのエピソードとラストの下人のエピソードに対応するものはなく、3番目の騎士の奥さんの視点が「真の物語」とはっきり断言されてしまうことで、「羅生門」にあったセンセーションには遠く及ばない話になってしまいました。
結局、本作の主題は、現代のアメリカ映画らしく、女性の人権や自立となっており(まあ、宣言してるしね)、おかげで第1章、第2章まではそこそこ魅力的だったマット・デイモンとアダム・ドライバーが、どちらも最後は下種野郎にしか見えず、それが残念でした。
いっそ第3章は無しにして、一人の魅力的な女性の愛を巡って、はからずも決闘に至ることになった、親友の騎士同士の悲しくも勇ましい戦い、といった話のほうが盛り上がったんではないかなあ、と思っちゃいました。
それにしても、この地味な邦題考えた人は誰よ?この邦題のせいで、観客動員2割は損してると思うよ!!これなら普通に(ザ)ラスト・デュエルで良いんじゃかなろうか。