<ネタバレ>それは楽な仕事になるはずだった――。泥棒して得た金でその日暮 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>それは楽な仕事になるはずだった――。泥棒して得た金でその日暮らしの生活を送るケチなコソ泥三人組。ある日、彼らの一人が飛びっきりの情報を仕入れてくる。町の郊外にひっそりと建つ一軒家に盲目の退役軍人が一人で暮らしていて、交通事故で死んだ娘の賠償金をたっぷり貯め込んでいるというのだ。根が小心者のアレックスは良心の呵責から反対するものの、密かに心惹かれる仲間の女の子ロッキーの頼みもあって、「これで最後だから」と盗みに入ることを決断する。そして、迎えた計画の夜。楽々とその爺さんの家へと侵入した三人組。だが、彼らは予想外の事態に直面することに。なんとそのじじいが無茶苦茶強かったのだ!!あっという間に仲間の一人を殺されたロッキーとアレックスは、閉鎖された家の中で逆に追い詰められていく。そして彼らはすぐに知ることになる。地下室の奥で密かに実行されていた、じじいの狂気の計画のことを…。アイデア勝負のそんなB級ホラーなんですが、これがけっこう技ありな演出が冴えていてなかなか面白かったですね~。目が見えない分、研ぎ澄まされたそれ以外の感覚で家の中を駆けずり回るじじいと軽佻浮薄な今どきの若者たちの壮絶なかくれんぼは、見ていて楽しかったです。主人公たちが同情の余地のないちんけなコソ泥なら、本来は被害者であるはずのじじいもこれまたイカれたサイコ野郎なので、こいつらがどんな痛い目に遭おうとさして心が痛まないというのが本作のミソですね。てか、このじじいがキャラ立ちまくりでもうこの時点で映画として勝ち。じじいが自らのアレを入れたフロイトを喉奥にちょんばーされたとこはもう爆笑しちゃいましたわ。まあ目が見えない分研ぎ澄まされた感覚を持つというじじいが、侵入者の隣を歩いているのに気づかないという詰めの甘さはご愛敬(笑)。ゲームはまだまだ始まったばかりと言わんばかりのラストも良かったです。うん、僕はぼちぼち楽しめました。7点!