<ネタバレ> 舞台設定は面白い。カメラワークが秀逸で、冒頭の滑らかな映像 .. >(続きを読む)
<ネタバレ> 舞台設定は面白い。カメラワークが秀逸で、冒頭の滑らかな映像美は見事。
タイプライターで小説を打ち始めた途端、主人公の表情が険しくなる。このおっさん、変貌が早すぎ。J・ニコルソンの怪演というより自己満足の顔芸。
ホテルそのものが悪霊の佇まいだが“館の怪異”が食い足りない。全体的な印象は「柳の下のエクソシスト」だな。音楽も時に鬱陶しい。
ジャックとダニーの追いかけっこが大きな見せ場となっているが、怖さの超人を目指すかのようなニコルソンの芝居を長々と見せられればスリルに慣れるし飽きる。足を引きずりながらということもあり冗長だ(撮影技法のアピール?)。妻役S・デュヴァルはコメディーが似合いそうで、恐怖に相応しい配役と感じない。最期の“いきなり氷漬け”も、なんかコメディー。
ホテルに着いたジャックが徐々に変貌した方がジワジワ迫りくる恐怖を醸すと思うし、ダニーを追い回す展開をテンポよくすればホラーとしての迫力は高まっただろう。