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<ネタバレ> サイレントからトーキーへの過渡期を背景に、映画界の人間模様を明るく陽気に描いた作品。芝居・音楽・ダンスを巧みに融合させた、まさにミュージカルの金字塔。ドーネンとケリー、二人の演出に乾杯!
G・ケリーの名人芸、ワンサ・ガール役D・レイノルズの愛らしさ、D・オコーナーの芸達者ぶりがいいね。そしてJ・ヘイゲンの名演がお見事。
スカーフェイス男のコイン投げはG・ラフトを彷彿させ、1920年代の雰囲気を醸成。深読みすればギャングとショ-ビジネスの腐れ縁をにおわせている。悪声の俳優が淘汰されるという厳しい現実が描かれ、楽しいだけでなく影の面も重層的に織り込んでいる。
最後はD・レイノルズの涙にやられちゃったよ。彼女は後に「あの頃は毎日が楽しかった」と述懐している。その言葉を裏付けるように、楽しい雰囲気が観ている側にも伝わってくる。[良:1票]