<ネタバレ>タイトルからして固い文学的作品かと思ったが、前半は昔のラウラ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>タイトルからして固い文学的作品かと思ったが、前半は昔のラウラ・アントネッリが出てくるイタリア映画のような少年と年上女のエロエロ展開に意表をつかれた。かと思えば、後半はアウシュビッツの収容所の話になって俄然シリアスになる。文盲であることを隠すために、裁判で真実を話さずに無期懲役を受けるというのは腑に落ちない。
それほどまでして隠すこととは思えないが。罪を全部被っても隠したかったことが納得できるように伝わってくれば、感動できたと思うのだが。これではただのプライドの高すぎるバカな女に見えてしまう。
愛情に希望を見出したかった女と、贖罪の思いの強い男のすれ違い。交じり合えないことを悟った女が、自らの命を絶つ様は哀れで切ない。