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<ネタバレ>実話ベースなのでシオンビやデーモンなどスター選手のトレードの内幕を垣間見るようでおもしろい。
実際の映像も挿入されており、MLBファンなら見覚えのある場面も出てくる。
メジャーと日本のプロ野球との違いは知識として知っていたが、選手を商品として売り買いするドライスティックな交渉や監督とGMの関係など、映画でよりリアルに感じることができた。
GMが選手起用や現場にあれだけ口を挟めば、監督はさぞかしやりにくいだろう。
ビリー・ビーンがレッドソックスからの破格の条件の誘いを断っていたのは意外だった。
アスレチックスのような貧乏球団はスター選手がすぐに流出して地味なメンバーとなるので、地元民でなければ愛着がわきにくい。
どうしてもスター選手の集まる華やかな球団に関心が向いてしまうのは仕方ない。
ただ、これを観るとヤンキースが他球団から金にものを言わせて選手を強奪する「悪の帝国」と憎まれるのもわかる気はする。
第三者的にはヤンキースのほうが観ていておもしろいのだけど。
ドキュメンタリーにしても良さそうな内容だが、ドラマとしては格別なものではないのでMLBに関心のない人なら退屈するかもしれない。
逆に、詳しい人ならチーム編成の根幹となるセイバーメトリクスについてもう少し触れてほしいところで物足りない面があるかも。[良:1票]