日本人が在日コリアンを描くとき、被害者、社会的弱者として気を .. >(続きを読む)
日本人が在日コリアンを描くとき、被害者、社会的弱者として気を遣い、同情的な描き方や遠慮が過ぎた傾向になるのを感じる。
それはともすれば差別はいけないという直接的で説教臭いメッセージとなって表れる。
ところが、在日2世でもある崔監督は負の部分も含めてストレートな描き方をしているのがいい。
北や南の対抗意識などもとらえているし、在日の雰囲気やしたたかな生命力のようなものがうかがえる。
ただ、ストーリーとしては特に惹かれるものはなく、淡々としていて距離感を感じてしまう。