<ネタバレ>シリーズの中ではドラマ的要素が最も強い。
犯行手口や推理そ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>シリーズの中ではドラマ的要素が最も強い。
犯行手口や推理そのものよりも、しっかりと構成されたヒューマンドラマとして見るべきものがある。
スポットライトと昔の喝采を渇望する女優と、妻の体を気にかけて出資を拒む医学博士の老人、そして昔から女優を見守り続け密かに愛していた男。
人間模様が描かれる中で、コロンボの推理がドライに真相に迫るが、最後は情にほだされたかのように真犯人の逮捕には至らない。
女を庇う男の気持ちに報いた形でもあるが、コロンボファンとしてはあくまでも仕事に徹してほしい気持ちもあった。
犯人が病気とはいえ、虚栄心が強くてヒステリックで自己中の嫌な女にしか見えず、同情心は沸かなかったので。
それだったら『死者のメッセージ』のお婆さん作家を見逃してやれよと。
脇道エピソードがこのドラマの楽しみの一つだが、今回は射撃テストをサボっていたエピソードがいかにもコロンボらしくてツボだった。